水止舞の起源は、元亨(げんこう)元年(1321)年に遡る。武蔵の国(現在の関東辺り)が大干ばつに見舞われた際、住職の第二世法蜜上人がワラで龍像を作って祈祷を捧げ、雨を降らせた。しかしその2年後、今度は長雨が続き、田畑が流出。長雨は2年前の雨乞いの祈祷(※)のせいだと上人を恨む人が出てきたため、上人は今度は獅子の仮面を3つ作って「水止(しし)」と命名。それを農民にかぶらせて舞わせ、太鼓を叩かせ、法螺貝を吹かせ、龍神に雨がやむよう、「水止」の祈祷(※)を捧げたところ雨は止み、人々は感謝の舞として、「水止舞」を捧げるようになった。
「水止舞」は、約700年の歴史を持ち、昭和38年に東京都無形民俗文化財に指定されています。
※第六世からは、浄土真宗に改宗したため、加持祈祷は行われていません。