水止舞には、奉納唄と呼ばれる唄が九種類あり、笛の音と獅子の踊りと共に唄われます。

水止舞前半最後の「コホホーンの舞」と共に唄われる唄

  この寺に施餓鬼あるとは夢しらず、おそく参ればごせうのさわり

水止舞後半では、雌獅子を巡り花籠の間を若獅子と雄獅子が勇壮な踊りを繰り広げ、その際に笛の音に併せて唄われる奉納唄が八種類あります。

  1. 志ゆんさ、かわりへ連れしまわれし、女水止おば今こそここに隠しおかれた

  2. 何と女水止がかくれても大場の隠しで姿見えにめそや

  3. 白金で剣を作りし刃をつけて、女水止、大水止が愛をきらはや

  4. みわたせば雲もかすみも吹き晴らし、女水止、大水止が舞うぞうれそや

  5. 七つごがへ長のはかまをぬいそめて、清水がはらの、とのにおくられた

  6. 鹿島かわらへ水止を習へと文が来て、習うべもの鹿島六つ切り

  7. 武蔵野のいりにのたつも、ときをへて、のりのお庭で舞うぞうれしき

  8. 我が里に雲も立つやら雨が降る、おいとまもうして、いざ帰もうす